レスリングについて

レスリングの種類

レスリングには、全身を使っての攻防が許されるフリースタイルと、上半身のみの攻防に限られるグレコローマンとがあります。女子はフリースタイルのみですね。

 フリースタイル

全身を使った攻防となるフリースタイルは、足を取られないように低く構えて攻撃し、相手の攻撃を受けないように動く。

レスリングの種類:フリースタイル

 グレコローマン

上半身の攻防に限られるグレコローマンは、腰から下の防御を考える必要はない。組み合ってからの攻撃が一般的。

レスリングの種類:グレコローマン

試合時間

3分×2ピリオド(休けい30秒、最大延長3分)。
直径9メートルの円の外に出ると、中央に戻って再開となる。またグラウンド・レスリングでこう着となり、試合の進展がない時は「スタンド」が命じられ、最初の状態から試合が再開される。これらの時の時間は、試合時間には含まれない。

勝敗の決定

試合は相手の両肩をマットにつけることを目指して戦う(フォール)。制限時間内で決着がつかない場合は、技ごとに決められているポイントの多寡で勝敗が決まる(判定)。
ただし3ポイント・ノルマ制(※)という独特のルールがある。
※ 3点ノルマ制=最低3点を獲得しないと勝者になれないレスリング独特のルール。6分間(3分×2)の制限時間が終わって
  1−0、2−1などで勝っていても勝者とはなれず、3点目を目指して試合が続く。6分間では0−2で負けていても、延長で先に
  3点を取れば勝者となれる。

試合途中で10点差がついた場合は、そこで試合終了(テクニカルフォール=ただし、フォール勝ちを目指して試合続行を希望することができ、その場合は試合は続く)。ほかに、コーション(警告=極端な消極性、場外逃避、グレコローマンで下半身を使うことなど)を3度受けると警告失格で負けとなる。

フォール、ポイントの決定

フォールは相手の両肩をマットに1秒つけることが必要で、瞬間的につけたものでは認められない。ポイントは、端的に言うなら、相手の動きを制したら1点、相手の肩をマットに近づけたら(ニアフォール)2点、立っている状態から投げたら3点、横たわっている相手を持ち上げて投げたら4点または6点。

フォール、ポイントとも、3人の審判(レフェリー、チェアマン、ジャッジ)の多数決で決定され、レフェリーが3ポイントと判断しても、チェアマンとジャッジが1点と判断したら「1点」と決定される。